教師について

今、出光興産創業者 出光佐三氏の人生について書いた、百田尚樹著『海賊とよばれた男』を読んでいます。

その中で、どこで何の話に出てきたのか記憶が定かではないのですが、ずっと「嫌だ嫌だやらないぞ」と思っていたことが、実は1番やりたかったことだったのだ、という下りがありました。

それを読んで、ははぁ〜、、、と妙に納得してしまいました。

私は、祖父、父、母が教員という家庭で育ちました。教員、教師というものが持つある種の匂いというのがあり、それは言葉にすると当時の私には「偽善」「押し付けがましい」「縛り」というものに感じられていました。

そんな環境から、教員にはなりたくないと思っていました。人を育てることは良いことだ、と頭では理解していたので教員免許は取って短期の臨任も務めたのですが、やはり面白さが分かりませんでした。音楽の個人指導をしていくほうが合っている!と思ってこれまでやってきました。

しかし今年の短大では、他の講義より個人指導の面が大きいにしろ、人を育てること、人に向き合うことの面白さを身体で感じているのです。この私が、です!

血は争えないのか、なんなのか。

来年出産したら、小さな人とがっつり向き合わなくてはなりません。それを通じて、また人を育てることについて考えるだろうし、今後の仕事についてなんらかの確信が持てるかもしれないと思うのです。

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