遊びの時間
なんだかここ数日寒いですね。
長袖のヒートテックが手放せないこの頃です。
さて先日も少し書きましたが、今年の夏、3日間だけ
某短大で「あそび実習〜音楽」の授業を担当することになりました。
90分×5コマ、を3日間連続。
この分量と初めてのことに、かなりのプレッシャーを感じてますが
もうやるしかないので、このところ本気モードになっています。
そんな中、マリー・シェーファーのサウンドスケープや
カール・オルフの音楽教育の本に触れるにつれ、
我が家(実家)の教育について思いを馳せることがあります。
なぜなら今読んでいるいろいろな資料に参考として載っている遊びが、
どれもこれも小さい頃に一度はやったことがあるなあというものばかりだから・・・・
我が家は父が彫刻家、母がオルガン弾き、という環境でした。
教員をしながら彫刻家をしていた父は休みともなれば1日アトリエに籠りきりで、
母は教会で弾くオルガンの練習をこれまた黙々と家のエレクトーンで
やっていました。
それを見ながら、私は私で夢中で何かを作る日々。
絵を描いたり、布で何か作ったり、アトリエにある木の端材を
のこぎりで切って工作したり、絵でちぎり絵をしたり、
レターセットを作ったり、お菓子を作ったり・・・
何かを録音したり・・数えきれないほどにいろいろな遊びをしました。
中でも好きだったのは、庭にあった
コンクリート製の自家製ゴミ燃し炉と垣根のちょっとした間のスペースに
椅子を置いてお茶をすること。その秘密な感じが好きでした。
自分で椅子やテーブルをセッティングして、飲み物を持ってきて・・
まあとにかく、そんな遊びを黙々と延々とやっていたように思います。
そして我が家の教育方針として、
その夢中になってやっていたことを決して途中で止めたり
否定したりされませんでした。
父の口癖は「こどもの邪魔をするな」。
何気なく大人がかけるその一言で、集中力や創造性が途切れてしまうから、という
ことだそうです。それには今更ながら感謝しています。
・・・そんな過去のことを思い出しながら、
この夏どんなことを保育科の学生達とやろうか、と考えています。