旅に出た〜最終章。

北海道旅行3日目。

朝から、レンタカーで一路洞爺湖を目指します。
札幌を抜けるとそれほど混んでもいず、
数日前に降雪があったという中山峠もすっかり雪が溶けていました。
ここからの3日間は、私にとって忘れられない人たちとの再会、
そして大好きな場所をオットに見せる時間でもありました。
私がかつて北海道に住んでいたのは、かれこれ10年前になるでしょうか。
当時、一生に一度は絶対に北海道に住んでみたい!と
心に秘めていて、それをタイミングを見計らって実現したのでした。
農業実習生、という形で。
そして花卉農家で、8ヶ月間働かせて頂きました。
どこの馬の骨とも分からない小娘を、本当の家族のように扱ってくれました。
最後まで私は「お客さん」ではあったと思うけれど
それでも心の中で、ここは第二のふるさとだ!!と強く感じました。
そして時は流れ、当時私は歌っていなかったのですが、
やっぱり歌をやろう!と決心して、そのためには実家に帰ろう!と思い
8ヶ月の生活を終わらせたのでした。
大好きな洞爺湖。今回初めて、洞爺湖遊覧船に乗りました。韓国や中国の観光客がたくさんでした。
伊達の空。
お世話になった家族に地元の美味しい割烹に連れていってもらって、
ほっき貝やつぶ貝、ほたて丼やカツとじなどなど・・
美味しいものをお腹いっぱいいただきました。
女将さんありがとうございました!
美味しかったことはもちろんだけれど
みんなと「元気だったか〜い??」と会えたこと、
久しぶりなのにずっと一緒にいたような感じを覚えたこと、
人として全然ドライでないあったかくて濃い付き合いをしている皆に
再会して、東京で忘れていた人と人とのあったかいつながりを
思い出したこと、そんな付き合いの中に入れてもらえたこと、、
本当に嬉しかったです。
そんなこんなで、懐かし感動の再会を果たして過ぎた3日間。
なんと、最終日の帰り際、友達の会社で歌うことが出来ました。
野菜の作業をしている方に「ヨウコちゃんが歌うよ〜!」と声がかかり
皆さんが手を止めて下さって注目する中、
10年前にビニールハウスの休憩所で歌った「Amazing Grace」を再び歌いました。
今は何もお礼ができないけれど、せめて歌でお礼を伝えたいと思いました。
歌ってから、
あの時から私の歌は成長しているだろうか。
自分で自分は見えないけれど、歌う私から何が出ているのだろうか。
それを見た皆はどう思ったんだろうか。
そんなことを思いました。
帰りの飛行機から苫小牧や室蘭、漁り火が見えたら
突然離れがたい想いがこみ上げて、泣けてきました。
ありがとう、また来るよ!と心の中で言いました。
時間は流れて、みんな歳をとっていく。
距離の遠さは変えられない。
だけど、一生懸命生きることで、また胸を張って会えますように。
向こうから送った果物が、帰ってきて沢山届きました。
毎日美味しく食べています。
ありがとう北海道!
「旅に出た」おしまい。

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