最後の猫

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実家の猫が逝ってしまった。
妹が高校生の頃からいたので、18年間生きた猫だった。

もともとは梅と名付けた親猫を飼い始め、1年で子供が3匹産まれた。桜、桃、次郎と名付け、桜だけは人に育てていただくことにして、梅と共に桃と次郎を我が家で育て始めた。

梅は人間不信なところがあり、神経質で臆病。でもとても優しかった。実家の私の布団で産まれた子供達は、人間不信なんてなく、安心感いっぱいでいつも解放的。

次郎はとにかくお喋りで、外から帰ってくるときは勝手口から入る時に何やら喋っていた。元気そのものでやんちゃで人間が次郎にたくさん遊んでもらった。またとても優しくて、私が泣いていたときはじっと側にいてくれた。。

桃はとにかくマイペース。ごはんはみんなと一緒じゃないことが多く、食べたい時にのっそりとやってきては食べる。気管支が弱かったのか咳をしていることが多かったから、長生きしないんじゃないかと心配した。

そんな猫たち。

結婚して家を出てあまり会うこともなくなったけど、一番元気だった次郎が、ガンで亡くなったのを知った時は、駅からの帰り道大泣きした。あんなに心が通った猫はいなかったから。短い寿命でたくさんの愛をくれた次郎には今でも感謝している。

そして梅も亡くなった。もともと細かったのに加え最後はガリガリに痩せてしまって、軽くなって。猫は本来子離れも早いはずなのに、甘えん坊の次郎なんかはずーっと親の梅に甘えて大きな身体を寄せていたから、時々めんどくさそうにしながら甘えさせたり、時にはふーっ!!と怒ったり。人間に親としての姿を見せてくれた猫だった。

そして今週亡くなった桃。最近は娘が桃に興味を持ち、側に行っては毛を引っ張ったりしっぽを掴んだり。その度にひやひやしたけれど、桃は怒ることなく辛抱して、また何度でも娘の側に来ては触らせてくれていた。きっと、分かっていたんだと思う。娘がそんなに痛くしないこと、ただ無邪気に触っているだけということ。もしかしたら死期が近いのも分かっていたのかな。だから尚更仲良くしてくれたのかな。

18年間、いろんなことがあった。泣いて笑って怒って感謝して謝って、、、、。その濃い濃い思春期から40歳手前になるまで、いつも桃たちがいた。

人間より寿命が短いのを分かっていたのだけれど、実際いなくなるとぽっかり穴が空いたよう。私達が結婚後も変わらずにいつも一緒にいた両親は尚更そうだろう。家族がいなくなったのだから。人間の歳を考えると、桃が最後の猫かもしれない。梅の前にも2匹飼っていたから、5匹の猫たちに、心からありがとう。たくさんのことを教えてくれてありがとう。

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