声と心はつながっているのか?
このブログのカテゴリーを整理しよう、と過去の投稿を読み返してみたら、このみちるとひらくを始めたのが2012年だったのでした。当時はやる気満々で「やるぞー!」と思ったら翌年妊娠、出産育児バタバタバタ、、、というわけで時は現在2019年になっております、汗。遠回りしていますが、自分の軸をぶらさずに進んでいこうと思います〜。
さて今日は、声と心の関係について。
よく「声を出すことは健康に良い」「声を出すとストレス発散になる」「声と心はつながっている」ということが言われます。本当に???
それに関して、自分自身実際に感じるものがあります。歌っていて、筋肉や内臓に効いている感じを感じるとともに、精神面でもストレス発散、下に向きがちな気持ちが上向いた、自信が出てくる、なども感じます。
それを最初に実感したのは、大学生の時でした。
そもそも、私が声楽学科に入学したきっかけは小学校からの合唱体験からでした。皆で歌うと声が響き合って、歌いながら背中がゾクゾクする体験を何度もしたのです。合唱って素晴らしい!合唱をもっとやりたい!ということで、声楽学科へ入りました。そして他大学合唱団へ入団。「合唱でゾクゾクしたい」という希望は叶ったわけです。ですが、声楽学科なのでもちろん個人レッスンがあり、もちろん厳しかったです。それに同期は皆頑張っているように見えたし、田んぼの中で育って自転車で通っていた自分とは雰囲気も違って、とてもお姉さま達に見えました。今まで世界の民族音楽が好きで、コーラスが好きで、という自分が、完全クラシックのソロの世界に入ってしまい、戸惑いました。学校のカウンセリングルームで相談しても自分としては解決に至らず。考えすぎて過食になり、体重は増えたし、気持ちは非常に落ち込みました。家族と話す気持ちも歌う気持ちもなく、部屋で小さくなっていました。学校をサボって祖父の家に駆け込み、祖父からは「がんばれがんばれヨウコ」という手紙をもらったりしました。。ありがとーおじいちゃま。。
そんなでしたが、小心者の私は毎週のレッスンから逃げることもできず、レッスンの先生に「今の気持ちがこんなです」とも到底言えませんでした。騙し騙し続けていたように記憶しています。
が、いつからだったか。次第に気分が外向いてきました。
発声というものはいろいろなやり方がありますが、当時は、舌をベーっと出したまま上顎を上げ目を見開いたり、限界まで息を吐いたり、足の裏を床に押し付けるように、とか、体の機能をフルに使うわけです。そういう中で、モヤモヤグルグルしている気持ちがどこかに行って、意識が体に集中し、結果声が前向きに出てきました。そしていつの間にか、考えすぎていたことが霧散した、という経験をしました。
レッスンでの発声によって、とにかくまずは声を出すことによって心がついてきた瞬間があったのだと思います。
「心技体」という言葉がありますが、歌もまさにその通りだと思いました。心が落ちていては声が出ないのです。3つがひとつになっている時に声が出ます。逆に言うと私の場合は「声→技術→心」の順で行ったことにより回復したのだと思います。声のせいで落ち込んだのに、声によって救われたなんて笑っちゃいます。。声には心を元気にする力がある、と確信できる貴重な体験でした。
「声と心はつながっているのか?」私は、自信を持ってYESと答えます!!