ファーストコンサート

昨日は朝霞市にて「オルテーンシアファーストコンサート」を聴きに行きました。

これは朝霞の音楽家4人が結成したグループで、
イタリア語のortensia(あじさい)から名前をとったそうです。
「クラシック初めての人でも楽しめるコンサート」というのがコンセプトでした。
期待した「こども向けの」という意味での「ファースト」ではなかったのですが
年齢様々の大人に混じって
小学生くらいのこどもたちも沢山来ていました。
地元の図書館併設の多目的ホールのイベントで
結構閑散としているのかななんて思っていたのだけれど
168席がなんと満席でしたよ。
ピアノ2人、フルート、ソプラノの構成で
一曲ずつ司会者が出て来ていろいろなことをお話してくれました。
曲の出来た背景、作曲家のことなど。
それがあったおかげで、観客の曲を聴く姿勢も変わったように思いました。
クラシック音楽を知らないからこそ
曲についてちょっと話すことが大事なんだと思いました。
曲目
ヨハン・シュトラウス オペラ「こうもり」から「侯爵様、あなたのようなお方は」
プッチーニ オペラ「ジャンニスキッキ」から「私のお父さん」
エルガー「愛の挨拶」
リスト「愛の夢」第3番
ドビュッシー「小舟にて」
ベートーヴェン「悲愴」全曲
休憩15分
バーンスタイン ミュージカル「ウェストサイドストーリー」から「アメリカ」
イングランド民謡「グリーンスリーブス」
フォーレ「シチリアーノ」
多忠亮「宵待草」
プッチーニ オペラ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
ショパン「幻想即興曲」
ドビュッシー「喜びの島」
なかなかボリュームのある構成ですよね。
私は都合があって前半しか聴けなかったのですが
前半の最後が「悲愴」全曲。
これ結構長いんです。
お客さんにはこどもも多いし
最後まで聴いていられるのかな・・と心配しましたが
みなさん本当に静かに最後まで聴いていらっしゃいました。
気持ちよ〜くお休みされていた方もちらほら笑。
地元の気軽な無料コンサートでこの曲を、というのは
聴かせるほうも演奏者としてチャレンジングであり
聴く方も体力を要求されるのに聴ける体勢があるというのは
なかなかすごいことだと思いました。
この「悲愴」、私も確か受験の時か、大学1、2年生の試験の時に弾きました。
当時も「かっこいい曲」と思って好きでしたが
改めて3楽章まで聴いてみると、様々な感情を呼び起こす
起伏にとんだ素晴らしい曲だと思いました。
う〜ん、そんなことを書いてみれば
やっぱり演奏された眞田弘美さんの演奏が良かったから
こんなにいろんなことを考えることが出来たのです。
自分がコンサートを作る時にも
やっぱり何はともあれ「音楽の質」が一番大事ということを
改めて学ばせて頂きました。

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