1人しか?1人も?

私は、自分が人と比べてしまう生き物だなとつくづく思うのですが、あなたはどうでしょうか?
美貌や能力、住んでいる家や身につけているもの、学歴や仕事、、、出産していれば子供の進学先、はたまた孫の有無、、
こう書き出してみるとよくわかりますが、誰かと自分を比べているとキリがないですよね。
私の場合は、心の奥底に長年そんな自分がいたおかげで、人と比べるデメリットも嫌というほど味わいました。なので、今は何かそこにメリットがあるとは思えません。
人と比べることのデメリット
- 自分がダメだと思い始める
- 自分はまだ不足していると感じる
- 一つ手に入れても、もっと大きなものがあるという渇望感に追われる
- 自分の重ねてきた歴史や、培ってきた能力に目を向けない
- 人の発信の上層だけを見て、誰しも完璧ではないことに思いが及ばない
ざっとあげるとこんな具合でしょうか。思い当たる節はないですか?
特にSNSでは、人の良いところばかりが瞬間的に目に入ってきます。
- 誰がどのくらい集客しているか?
- リアルセミナーや会合でどんな素晴らしい人と一緒にご飯を食べたか?
- 海外の有名な人に会ってどれだけ親密に会話をしたか?
- プロフィール写真がどれだけ素敵か?
- 1ヶ月の売り上げがどれだけ多いか?
などなど。。特に起業していると、そういう情報は入ってきやすいので、あまりにそういうものを見すぎると、疲れてきます。
例えばモニター募集や、セッションの集客時、メルマガ登録を促したとき、アンケートを投稿した時など、イメージではたくさんの人が申し込み開始と共に一気に申し込んでくれる!といいのですが、現実はそうも行かず、申し込みゼロ、もしくは1人、ということもあり得ます。
そういうとき「1人しか申し込みがなかった」と落胆するのか?
「1人でも入ってくれた!」と喜ぶのか?
過去の私だったら、落胆していたと思います。
でも今は、貴重な時間を使って申し込みをしてくれたことや、忙しい合間にアンケートを書いてくれたこと、私という人間に興味を持ってくれたことに感謝をします。
感謝を持ってギブをすることが大事
もちろん、たくさんお申し込みが入ったらいいに決まっていますが、例え1人だったとしても「今回はこの方と何かのご縁があったのだ、じっくりとお付き合いさせていただこう。」そんな気持ちで、感謝を持ってギブをしていく。そんな姿でありたいと思うのです。
まずはそこから、じっくりコツコツと信頼を構築していくこと。
その中で自分も学ぶことが、今回のその方との出会いの所以だから。
大きなものを見過ぎず、足元をしっかり固めながら進んでいくことが大事だと、最近とみに感じています。
もちろん、理想を掲げ、学びに投資して、信頼する先生に自分を引っ張り上げてもらう機会は大事。そして学び続けることも大事。でも、そこで自分の培ってきたものまで自分で否定しなくていいと思うのです。
私で言ったら、過去には声楽を一生懸命学び、ピアノも1日8時間弾いていた時もありました。オペラの勉強を頑張っていた時もありました。それらがあるから今の私があり、五感を整えることもお伝えできているし、その学びで出会った人たちによって、前向きな姿勢や鍛錬の大切さを教えられて、今があります。
つい、目の前に流れてくるたくさんの情報に目が奪われてしまうけれど、本当に大事なものを蔑ろにしないように気をつけたいものですね。自戒を込めて。